モンテディオプレスぷらす「氣田亮真選手インタビュー」
【モンテディオ山形】「いま、ここで」成し遂げたいこと。復活の10番氣田亮真が語る決意
青いユニホームを身にまとい、ピッチを縦横無尽に駆ける氣田亮真選手。今年5月、右足に負ったけがを乗り越えたその背中には、以前よりもたくましさが漂います。ストイックな努力家として知られる一方で、オフの過ごし方は意外と親しみやすい一面も。今回は、サッカーファンはもちろん、まだスタジアムに行ったことがない方にもぜひ知ってほしい、氣田選手の熱い想いと素顔をお届けします!
(取材日:2026年9月11日、写真は明治安田J2リーグ戦より)

けがの時間を成長の糧に
Q:勝利の歓喜に包まれた8月のホーム開幕戦で、サポーターへの第一声は「ただいまー!」でした。
リーグ開幕前のキャンプでもフル合流できていなかったので、自分の中に不安がなかったわけではありません。でも、横内昭展監督(ヨコさん)が信頼して使ってくれました。そして、けがをしている間にメッセージをくれたサポーターの皆さんへ、感謝をどうしても伝えたかった。あの『ただいま』は、自然と出た言葉でした。

Q:右膝のけがは、キャリアで最も長い離脱となりました。
右膝の靱帯(じんたい)を損傷する、自分にとって初めての大きなけがでした。最初の4週間はしっかり固定し、5週目くらいまでは膝が90度までしか曲がらない状態。不安やストレスもありましたが、9週目での復帰を目指して取り組んできました。できればキャンプからやりたかったですが、こればかりは仕方がありません。プロとして、自分を見つめ直す時間にするしかないと考えていました。
Q:スタンドからチームを見る中で、得た視点はありますか?
メンバー外として見るのとは、また違う感覚でした。少しサポーターに近い目線というか、「どういうプレーを見ていて心が動くのか、何が刺さるのか」という視点で観察していました。サッカーを俯瞰して見ることで、ピッチの中だけでは気付けないことを多く学べた時間でした。
横内監督との出会いとプレースタイルの変化
Q:神出鬼没というか、ポジションに縛られないプレーは、監督の影響ですか?
ヨコさんとの出会いは、自分のサッカーキャリアの中でものすごく大きな転換期です。監督のことは心から信頼していますし、監督からの信頼も感じるので、その期待に応えたいという強い思いがあります。
Q:具体的にプレーはどう変わりましたか?
以前はサイドのタッチライン際に張る役割が多かったのですが、ヨコさんが来てからは中に入ったり、状況に応じてポジションを変えたり…。もっとフリーに動きたいという自分の考えと、監督の狙いが一致したんです。もちろん、ポジションを空けるリスクはありますが、そこは覚悟を持って、戦術と合わせながら動くことを意識しています。
Q:運動量や強度がさらに求められるようになったのでは?
強度は今の時代、より求められる部分です。自由に動く分、より高い強度が求められますが、それは自分としての成長に繋がる。前向きに取り組んでいますし、その成長を楽しめている感覚があります。

自分を律する「2週間に一度」の習慣
Q:体つきもたくましくなりましたが、筋トレの成果でしょうか。
以前は初速を武器としていましたが、加えてパワーも必要だと自覚し、強化しています。中学時代からお世話になっているトレーナーさんからメニューを組んでもらったり、自分で考えたり…。けがして足が使えなかった時期は、上半身を鍛える期間にもなりました。
Q:氣田さんを「ストイック」と称し尊敬する後輩選手がいます。
とにかく勝ちたいという気持ちだけです。そんなにたいしたことをしている訳ではないですが、高校時代から続けている習慣があります。2週間に1回、ノートに自分の課題ややるべきことを書き出すんです。
Q:2週間に一度、更新するのですね。
2週間というスパンで自分を振り返ります。体がきつい時もありますが、過去の自分が立てた課題を今の自分がやり遂げないと成長はない。自分が決めたことは、今の自分がしっかりやる。その意識を常に持ち、自分を律しながら、やるべきことをやっています。
Q:後輩選手たちへ意識的に伝えていることは?
まずはトレーニングの質で自分が一番でありたいと思っています。言葉で伝えることもあれば、あえて何も言わずに見守ることもあります。今は、勝つためにチーム全体がコミュニケーションを取れていて、非常にいい雰囲気です。自分が中心となってやらなければならないという自覚と責任を持って、トレーニングに向かっています。

オフの日のリフレッシュと素顔
Q:オフの日はどう過ごしていますか?
ゆったり過ごすことが多いです。でも一日ずっと家にいることはなくて、必ず出掛けますね。ごはんを食べたり、カフェに行ったり。カフェでは例のノートを書く作業をすることもあります。
Q:家ではどんな過ごし方を?
サッカーの動画はよく見ますね。自分のプレーだったり、海外サッカーだったり。海外のクラブではバルセロナが好きなので、スペインリーグをチェックしています。あとは普通にバラエティー系の動画を見てリラックスしています。
いま、ここで、昇格を成し遂げる
Q:氣田選手のチャントには「いま、いま、いまここで!」という言葉があります。
その歌詞の通りです。僕が「いまここで」成し遂げたいのは、J1昇格です。そのために、自分がチームの中心となって貢献したい。ゴールという結果はもちろん、数字に見えない部分でもどれだけチームを助けられるかにフォーカスしています。あ、もちろんゴールも決めたいです…!
Q:最後にサポーターへメッセージをお願いします。
もっと絶対的な存在になりたいと思っています。相手が警戒してきても、それを上回る存在でありたい。全員で勝ちたいと思っているので、サポーターの皆さんも思いを一つにして、一緒に戦ってください。応援よろしくお願いします。

【プロフィル】氣田亮真(きだ・りょうま)1997年生まれ、千葉県出身。カナリーニョFC-カナリーニョFCJrユースージェフユナイテッド千葉U-18―専修大。プロキャリアはV・ファーレン長崎、ベガルタ仙台を経て2024年にモンテディオ山形へ。背番号10。
〈これまでのプレスインタビュー〉
◎坂本稀吏也選手(2026.05.23掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/1519)
◎岡本一真選手【後編】(2026.05.09掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/1434)
◎岡本一真選手【前編】(2026.05.02掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/1441)
◎寺山翼選手(2026.04.11掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/1338)
◎南秀仁選手(2025.11.28掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/542 )
◎堀金峻明選手(2025.10.18掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/446)
◎横内昭展監督(2025.09.01掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/87)
◎中村亮太郎選手(2025.09.01掲載)(リンク:https://yamagatadoor.com/montedio/196)





