
モンテディオプレスぷらす
山形新聞のサッカーJ2モンテディオ山形応援コンテンツ「モンテディオプレス」。山形を熱くしてくれるモンテディオ山形を盛り上げるため、チーム関係者のインタビューやホームゲームの見どころなどをたっぷりとご紹介しています。そのウェブ版が「モンテディオプレスぷらす」。今回は8/9に掲載した横内昭展監督インタビューのロングver.をお届けします!

選手たちから私も学ぶ 山形一丸で勝利を
横内昭展監督に聞く
6月に横内昭展監督が就任後、天皇杯では格上であるJ1のガンバ大阪を破る金星を挙げ、夏の移籍市場では新たな戦力を獲得。リーグ戦では前節、アウェイで甲府に3-1で快勝し勢いに乗っています。山形の印象やチームづくりの哲学、そして後半戦の展望を伺いました。
監督に就任されて2カ月が経ちました。改めて、山形の街の印象や食、そしてクラブの雰囲気はいかがでしょうか。特に、スタジアムを青く染めるサポーターの熱量をどのように感じていますか?
住まいと練習場の往復がほとんどで、まだ街をゆっくり見る機会は少ないのですが、食事に行くたびに食べ物が本当に美味しいことに驚いています。お米、野菜、果物、お肉、どれも絶品ですね。山形の日本酒もいただきましたが、お酒があまり強くない私でもおいしくいただけました。
サポーターの皆さんの熱量は、まさに心強いの一言です。これまでも敵チームとしてNDソフトスタジアム山形に来ましたが、青く染まったスタンドからの声援は、いつも「嫌だな」と思うほどの迫力でした。それが今、ホームチームの監督として、あの声援を背に戦えるのですから。J2でこれだけ多くのサポーターがスタジアムに駆けつけてくれるクラブは数少ないと思いますし、本当に感謝しています。
先の天皇杯3回戦ではJ1のガンバ大阪を撃破し、県民に大きな感動を与えました。あの勝利はチームにどのような自信や精神的な「財産」をもたらしましたか?
まず、J1の力があるチームを相手に、自分たちの力がどれだけ通用するのかを試す絶好の機会でした。選手たちは「勝ちたい」という強い思いをピッチで表現してくれましたね。4失点しながらもPK戦の末に勝利をもぎ取れたのは、最後まで勝ちたいという気持ちが相手を上回っていたからだと思います。
ちょうどリーグ戦のホームゲームで2カ月ほど勝利から遠ざかっていた時期でもあり、私自身もホームでの初勝利を届けたいと強く願っていました。選手、スタッフ、そしてサポーター、全員の気持ちが乗り移ったような劇的な勝利でしたし、この一試合だけのものではなく、今後につながる大きな財産になったと感じています。
先日行われたフランス2部リーグのスタッド・ランスとの一戦はいかがでしたか?
山形の皆さんにとって、海外のトップチームのプレーを間近で見る貴重な機会になったのではないでしょうか。選手たちにとっても、Jリーグにはいないような身体能力の高い選手と実際に対峙することで得られるものは非常に大きかったはずです。この試合を無駄にしたくないという思いで臨み、積み上げてきたものを選手たちは短い時間でも表現してくれました。課題はまだありますが、格上相手に無失点で勝利できたという事実は、チームにとって大きなプラスになりました。

直近のリーグ戦、アウェイでの甲府戦は3-1で見事な勝利でした。手応えはいかがでしたか?
はい、厳しいアウェイの戦いで貴重な勝ち点3を持ち帰れたことをうれしく思います。1点を返されてから難しい時間帯もありました。それでも選手たちが崩れることなく、さらに追加点を奪って勝利を決定づけてくれたことは、チームの強さの表れだと感じています。課題である失点はありましたが、それを上回る3得点を奪えたことは、攻撃面の成長として非常にポジティブに捉えています。
夏の移籍市場で新たな選手が加わりました。新たな化学反応やチーム内競争を、後半戦の力にどう変えていきたいですか?
新たに加わってくれた選手たちは、今のチームにさらなる力を与えてくれると、私自身も大きな期待を寄せています。戦力ダウンではなく、むしろパワーアップしたと捉えていただいて構いません。これまで出場機会が少なかった選手にとってはチャンスですし、新加入選手が加わることで、チーム内に新しい競争が生まれます。競争なくしてチーム力の向上はありえませんから、この良い競争の中から、それぞれがポジションを勝ち取ってほしいと思っています。
いよいよ終盤戦です。J1昇格という悲願達成のために、最も重要になることは何でしょうか?
戦術面で言えば、失点をいかに減らしていくか。これまでのデータを見ても、守備の安定は必須です。そこが改善できれば、自ずと勝ち点は積み上がっていくと信じています。メンタル面では、まず「目の前の試合に勝つ」、それに尽きます。もちろん全勝したいですが、そのためにも一戦一戦を大切に戦うだけです。たとえ負けることがあっても、チームがバラバラにならず、すぐに前を向いて次の試合の準備をすることが重要になります。サポーターの皆さんの後押しを力に、「山形一丸」となって戦っていきたいです。

監督がチーム作りにおいて最も大切にしている「哲学」を教えてください。
一方通行にならないように、ということです。私自身の経験だけを伝えるのではなく、若い選手やベテランの選手が持つ素晴らしいアイデアを、私自身も吸収したいと考えています。もちろん、チームとして外せない部分はハッキリと伝えますが、できるだけ双方向のコミュニケーションを心がけています。選手も私も、チームを良くしたいという思いは同じですから。最終的に、ピッチに立った時に全員が同じ方向を向いていることが最も大切だと思っています。
最後に、シーズン最後まで共に戦うファン・サポーターへメッセージを。
残りのシーズンも、厳しい戦いが続くと思います。ですが、これまで以上のご声援で選手たちの背中を押し続けてください。私たちは、一つでも多くの勝利を皆さんと一緒に分かち合うために、最後まで全力で戦います。これからも一緒に戦ってください。よろしくお願いします。
〈モンテディオプレスぷらす企画〉
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