【連載:Yamagata Roots】第5回:会社を支える「人」を大切に(ノアテクノス株式会社 代表取締役社長・青野道宏氏)
山形で育まれた原点が、今の支えに
「Yamagata Roots」は、首都圏など県外で活躍する本県にゆかりのある方々に光を当てる企画です。今回登場していただく青野道宏氏は、故郷の高畠町で育まれた「人を大切にする心」を支えに、ノアテクノス株式会社の社長として社員をまとめています。母校・米沢工業高校(現・米沢鶴城高校)の卒業生の採用にも積極的な青野氏に、山形への思いや若い世代へのメッセージを聞きました。
母校・米沢工業生を積極採用
関東圏でオフィスビルやマンションなどの造作木工事、内装仕上工事を手掛けるノアテクノス株式会社で、社長を務めています。高い提案力と技術力、そして他社が敬遠する難しい仕事も「やりがいがある」と前向きに捉える社風を強みに、ゼネコンや大手商社の案件を受注し、社内外のスタッフが一丸となって施工実績を重ねています。
当社会長の髙橋茂晴と私は、米沢工業高校の卒業生です。さらに当社では、41歳から19歳まで4人の米沢工業出身の社員が活躍しています。みんな負けず嫌いで粘り強く、これまでに採用した米沢工業の出身者で退職した社員は一人もいません。離職者ゼロという実績から、高校の先生方には「安心して送り出せる就職先」と感じていただけているのかもしれませんね。昨年度からは米沢鶴城高校になったことで、今後はオフィス業務に商業科からも採用できるのではないかと期待しています。

経営者への道と、チームワークの強み
経営者として私が一番大切にしているのは、やはり「人」です。会社は社員がいて初めて成り立ちます。また当社の業務は、高い技術力を持つ外部の職人の方々にも支えられています。社員や職人とその家族、お客さま、取引先、仕入れ先など、多くの人の力で当社があることを忘れず、人と人のつながりを大切にしながら仕事を進めています。
故郷での原体験と、仕事の土台
人を大切にするという考えの原点は、高畠で過ごした子ども時代にあるように思います。私の実家もご近所もみんな農家でしたから、お隣の農作業を手伝ったり、お茶を飲みながら悩みを聞いてもらったり、支え合うのが当たり前の環境で成長しました。そこで自然に育まれた「人と人とのつながりは大事だ」という思いが、地元を離れて30年たった今も私の支えになっています。
「人間力」を磨き、山形の良さを伝える
これからは、学歴よりも「人間力」が問われる時代です。若い世代のみなさんには、人に感謝する気持ちを大切にしてほしいですね。自分がここにいるのは、周囲の人の支えがあってこそ。一人で生きているのでない。そのことを一度立ち止まって考え、支えてくれる人に感謝し、行動で返していってほしい。その積み重ねが人間力を育てると私は信じています。都会よりも人の支えを身近に感じられる山形は、人間力を育みやすい環境だと思うんです。ぜひ周りの人に感謝し、その思いを背負って羽ばたいてください。
山形にはいいものがたくさんあるのに、アピールがあまり上手ではないですよね。ただ、その控えめな県民性もいいところだと思っています。「山形県人っていい人ばかりだな」と思ってもらえるよう、礼儀正しく誠実に働き、仕事を通して山形の良さを静かに、確かに伝えていきたいですね。
【コラム:ふるさとの思い出】
米沢工業時代は、どちらかというと勉強よりギターが好きでした。最初はロックバンドのギタリストに憧れて、友達に勧められてエリック・クラプトンにハマってからは、アコースティックギターの練習ばかり。文化祭で友達と「ティアーズ・イン・ヘブン」を弾き語りして、その日だけ校内の人気者になったのもいい思い出です(笑)。
ただ、家の仕事の手伝いもちゃんとしていたんですよ。夏は畑で収穫したホップの袋を運ぶんですけど、1袋50㌔以上あるので、筋トレ代わりに楽しんでやっていていました。
■プロフィール
ノアテクノス株式会社 代表取締役社長
青野 道宏氏
あおの・みちひろ 1979年高畠町生まれ。米沢工業高校(現・米沢鶴城高校)卒。高校卒業後、東京都内の建築会社に勤務。2012年、同じ米沢工業出身の髙橋茂晴氏が創業したノアテクノスに入社。21年より現職。

ノアテクノス株式会社
埼玉県越谷市蒲生寿町18-33 MITビル4F
公式サイト(リンク:https://noah-technos.com)





